思い出が刻まれた京都の櫛(クシ)

ツヤツヤで綺麗な白髪の
90代女性の患者(利用者)さんの
お話になります♪
ある日の訪問の際に
「本当にツヤツヤで綺麗な髪ですね🦳」
とお伝えすると
『あら、そう❗️
そう言われると嬉しいわね♪』
と仰られたので
「何か秘訣はあるんですか?」
とお聞きすると
『この櫛(クシ)を使ってるからかしら♪』
と、その一部が欠けている
とても年季の入った櫛を見せて頂きました。
『これは中学生の時に京都で
父親に買ってもらった櫛なのよ!』
と仰られたので
「えっ、ということは⁉︎
いったい何年使ってらっしゃるんですか?」
とお聞きすると
『70年か80年くらいかしら❗️』
と仰られたので
「それにしては
全然傷んでないですね🫢?」
とお聞きすると
『それはそれは
大切に使っていたから☝️
結婚した日も
子供を授かった日も
孫ができた日も
夫の最期に立ち会った日も
身体が弱って入院した日も
そして今日も
毎日毎日大切に使い続けたから
この櫛には忘れちゃいけない
沢山の思い出が詰まっているのよ♪』
そう染み染みと仰られました。
物を大切にするから長持ちする
そして
大切にした物には沢山の思い出が詰まる
その沢山の思い出を忘れたくないから
それをもっと大切にする
そうやって長生きした
"思い出が刻まれた櫛"
きっと
その思い出の登場人物を
患者さん自身が
とても大切にされてきたからこそ
今も朽ちることなく
患者さんの白髪を
ツヤツヤに保ってくれている
物を大切にすることの
奥深さを知ることができました^ – ^
皆さんは
"思い出が刻まれた物"はありますか?
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