人生2回目の声変わり~仕事にかけた思い~

人生2回目の声変わり

呼吸が苦しくても声がよく通る
70代男性の患者(利用者)さんの
お話になります♪

この患者さんは
重症な呼吸器疾患のため
お話をするだけでも
すぐに息が切れてしまい
酸素を追加しなければならなくなります。

しかし
この日は比較的調子がよく
会話がある程度行えそうだったので
一つ質問してみました。

「お仕事は何をされていたんですか?」
と、質問すると
『俺の仕事か!
そりゃあ"やっちゃ場"の競り人さ‼️』
と、息苦しさを感じさせないくらい
はっきりとした声量でお答えになりました。
※やっちゃ場:野菜市場のこと

「競り人ですか⁉︎凄いですね!!
早口で低く遠くへ響く声で
市場を仕切る姿ってカッコいいですよね♪」
そうお伝えすると
『そうだね、ありがとう!競り人は
大きな声でハキハキと喋り続けるんだよ。
だからとにかく声が命なんだ‼️』
と、仰られたので
「なるほど、声が命ですね!
でもあれだけ声を出し続けていると
喉を痛めないですか?」
と、お聞きすると
『もちろん、俺はポリープが2回できて
手術したよ!そんでもって
"2回目の声変わり"を経験したよ‼️』

1回目の声変わりは思春期に
2回目の声変わりはやっちゃ場で
そして
2回目以降は
低くガラガラ声で、でも遠くへ響き
そして"やっちゃ場"を仕切る
"職人の声"。

「そのお声は"名誉勲章🎖"ものですね❗️」
と、お伝えすると
『そうだね、
この声は俺の人生そのものだよ‼️』
と、仰られました。

世の中には
いろんなお仕事がありますが
身体を痛めたり、日焼けして真っ黒になったり
手や足の皮膚が硬くなったり…
それら全てに"職人としての誇り"を持つ事で
今まで歩んできた苦労が
報われる"宝物"と
言えるのかもしれませんね^ – ^

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