授業が作業に変わった時代

授業が作業に変わった時代

90代女性の患者さんが

介入時に戦時中の生活の

お話をして下さいました。

彼女の友人が

その時代を書いた

本を出版されており

「これは読みやすいから是非読んでみて」

と勧めて下さいました。

私は学生の頃

沖縄の地上戦のお話を

6月23日の慰霊の日に

授業の一環として聞いていました。

受け継がなくてはならない

大切なお話と分かっていても

悲しく暗い気持ちになる戦争のお話は

自ら聞きたいと思うことはありませんでした。

しかし

体験した彼女が

割と笑顔で戦時中のお話をされるので

少し気になり読んでみました。

女学校に通っていた主人公が

戦争が続く程

"授業から作業”に変わった事。

手榴弾を作る過程で

はじめは

火薬を慎重に扱っていたが

慣れてくると

海辺の砂を扱うような感覚になった事。

家族や学校での生活が

そこには綴られていました。

患者さんが仰るには

「あの頃は戦争を

あまり深刻に考えていなかったの」

とお話して下さいました。

ですが

雪の中を

一人裸足で歩いたことや

帰り道に空襲で

爆弾が落ちてきたが生き延びた事。

楽しい話もありましたが

大抵が

今の生活とは

比べものにならないものでした。

患者さんも

本の作者のご友人と

同じように手榴弾を作っていたそうです。

「今考えると怖いわね」

「あの時はこれが普通だったの」と

お話して下さいました。

そんな時代を

生き抜いた患者さんを見ると

これからも

穏やかで安心できる日々を

過ごしてほしいと思いました^ – ^

»【投稿】看護師:知念真海子

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