腎臓は一度壊れたら治らない

腎臓は
1つが握りこぶしくらいの
小さな臓器ですが
この小さな臓器の
果たす役割は大きく
腎臓に毎日大量に流れてくる血液を
きれいにして余分な水分や老廃物を
尿として排出したり
ホルモンを作ったり
血圧を調節したりしてくれます。
この腎臓の機能が
低下した状態を腎臓病といいますが
実は腎臓は一度ある程度まで
その機能が低下すると
(つまり壊れると)
元の機能を取り戻すことが出来なくなります。
その状態のことを
慢性腎臓病と言いますが
腎臓は沈黙の臓器とも言われ
その異常に気付くころには
かなり深刻な状態に
陥っている場合が多くあります。
▼腎臓が壊れやすい格闘家の水抜き
そこで今回は
このような腎臓病を予防し
もし発症した場合でも
元気な状態が維持できる
運動療法と
指導用パンフレットをご紹介します(^^)/
腎臓病に対する運動療法の効果

先行研究では
肥満で慢性腎臓病の保存期(人工透析)の患者を無作為に2群に分ける。運動を行った群は腎機能が有意に改善し、運動を行わなかった群は悪化した。
引用元:Baria F.et.al.Nephrol Dial Transplant 29:6857-867,2014
との報告もあり
また
透析に至る前の
状態の患者さんに対しても
GFRステージG3(30≦eGFR≦59)2292人、ステージG4(15≦eGFR≦29)1289人、ステージG5(eGFR<15、腎不全)2784人を前向きに解析。運動習慣がある患者では死亡率が低く、透析への移行も遅くなっていた。
引用元:I-Ru Chen, et al. Clin J Am Soc Nephrol.2014;9:1183-9.
運動療法の効果が示されています。
このように
腎臓病患者さんに対する
運動療法は
欠かすことのできない
重要な治療の一つと言えます。
ではここからは
腎臓病患者さんへ
簡単に運動療法を指導する
パンフレットをご紹介します。
腎臓病の運動療法【指導パンフレット】
出典:npo-jhc.org
このパンフレットは
腎臓病患者さんに
運動療法を導入する際に説明する
パンフレットになりますが
非常に分かりやすいので
この分野の経験が少ない
医療従事者が学ぶ資料としても使えます。
このパンフレットを
使用して患者さんに指導しながら
自分自身も学んでいけば
学習の効率も
高められるので一石二鳥ですね。
このパンフレットは
ジャパンハートクラブのHPから
無料でダウンロードできるので
是非、現場で活用し
患者さんが
元気になれるお手伝いをしましょう(^^)/
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