ドイツ製の歩数計~アナログがいい理由~

ドイツ製の歩数計

アナログにこだわる
70代男性の患者(利用者)さんの
お話になります♪

この患者さんは
いつもよくお散歩に行かれているので
「今日はどのくらい歩きましたか?」
とお聞きすると
ある物をテーブルの上に差し出されました。

「これは何ですか?」
と再びお聞きすると
『これは歩数計だよ!』
と仰られました。

この歩数計はドイツ製で
歩数計というと一般的には
デジタル表示のものが主流ですが
まるで時計のような
秒針がついた
珍しい歩数計に少し驚いてしまいました。

『僕はアナログ人間だからね。』
と一言仰られました。

それをお聞きした後に
改めてお部屋を見渡してみると
絵画や写真
古びたカメラやランプ
様々な物が目に入ってきました。

『アナログな物は少々手間を
必要とするけれどデジタルとは違って
再現ができないから価値を感じるんだよ。』
そう仰りながら絵画を
見つめてらっしゃいました。

「自分はどうしても
便利な物を使いがちですね。
最近は英語を勉強しようと思っていたのですが
それもやめて
翻訳機能付きのイヤホンが発売されたりして
便利にあやかって
手間は最小限にしようとばかりしてますね。」
とお伝えすると

『現在はどこかで戦争やったり
ミサイルが飛んできたり、地震が起きたり
いつデジタルに
頼れなくなるかも分からないでしょ?
こういう出来事で
デジタルが一時的に崩壊した時に
アナログは力を
そして価値を発揮するんだよ。
英語も覚えたら忘れはするけど
完全に消える訳じゃないからね。
アナログは
価値の保険というところかな。
まあ全て燃えてしまえば
アナログも終わりだけどねw』
そう仰りながら少し
クスクスっと笑ってらっしゃいました。

世の富豪は
自分の国で戦争が起きると
紙幣の価値が下がり資産も消えていく中で
たった一つの数億円の価値がある
電池がいらない
自動巻きの腕時計を巻いて
国外に避難するそうです。

便利な物にあやかる一方で
"形ある物の価値"を
改めて実感した経験となりました^ – ^

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