【サル痘】は世界中を巻き込むパンデミックとなるのか?

サル痘とは?

2022年5月

とあるニュースが世界を駆け巡りました。

それは

新たなウイルス感染症である

サル痘が世界中で

感染拡大中というニュースになります。

 

サル痘とは

天然痘ウイルスの近縁種であり

オルソポックスウイルス属に分類される

サル痘ウイルスが原因の感染症で

多くの人類を死に追いやった

天然痘と類似する点の多い感染症になります。

 

それ故に

このニュースで再び恐怖が広がったのです。

 

この感染症は1958年

デンマークの研究所において

実験動物のサル(猿)から発見されたことから

その病名が付けられましたが

サルが犯人というわけではなく

サルも私たち人間と同じように

このウイルスに感染した被害者なのです。

 

では

サル痘が最初に

人に感染し始めたのはいつからなのでしょうか?

サル痘が最初に人に感染し始めたのはいつ?

サル痘の歴史は比較的古く

人への最初の感染例は1970年に遡ります。

 

本来は

中央アフリカと南アフリカの

森林地帯の

風土病(限定した地域のみの病気)であり

他の地域での感染例は非常にまれでした。

 

例えば

2018年から2021年の期間に

流行地であるアフリカ以外での感染例

わずか8例しかなく

しかも

感染者全員に

アフリカへの渡航歴があったようです。

 

では

この病気は

どのようにして感染するのでしょうか?

サル痘はどうやって感染する?

サル痘ウイルス

宿主(ウイルスなどのやどぬし)

アフリカの森林地帯に生息する

リスやネズミなどの

小動物であると考えられていて

それらの動物に噛まれたり

その排泄物に触れることで

他の生物に感染するようです。

 

アメリカでの感染例では

これらの小動物から

ペットショップの

プレーリードックに感染し

そこから人への感染を引き起こしています。

 

そして

2022年6月5日時点で

イギリスでの感染報告は

302名となっており

感染者の多くには

ゲイやバイセクシャルのような

『男性と性行為をした男性』

という共通点がありました。

 

これは

男性同士の性行為が危険

というわけではなく

皮膚接触を伴う濃厚接触により

サル痘が日同士でも

感染する可能性を示す

一例に過ぎず異性間での性行為でも

感染すると考えるのが自然と言えます。

 

これにより

今までは

動物から人へという

感染経路から

人から人へという

次のフェイズへ移行したことを示すことになります。

 

そうなってからの

感染拡大は一気に加速し

WHOの方向によると

2022年5月末時点で

30ヵ国以上で確認され

感染者数は550人まで増加しています。

 

つまり

今までのサル痘よりも

明らかに感染力が高まっているのです。

では

サル痘に感染すると

いったいどのような症状を

引き起こすのでしょうか?

サル痘の症状は?

サル痘に感染すると

潜伏期間は7~14日間

この時点では身体に大きく変化はありません。

 

その後まずは

発熱頭痛リンパ節腫脹筋肉痛などが

1~5日間続き

続いて赤い小さな発疹が出現します。

 

最初は

やがてへと広がる場合が多く

運が悪いと全身に広がっていきます。

 

その後

この発疹水膨れとなり

その中はで満たされるようになます。

 

最終的に

この水膨れ瘡蓋(かさぶた)となり

発症から2週間~4週間ほどで治癒します。

 

先程、

サル痘は天然痘と類似している点が多く

恐れられていると言いましたが

ではこのサル痘致死率

いったいどのくらいなのでしょうか?

サル痘の致死率は何%?

サル痘致死率

数%~10%と言われ

天然痘の致死率30%なので

それと比べてリスクは低そうですが

それでも10人に1人は命を落とす可能性がある

と考えると恐ろしい病気と言えるでしょう。

 

しかし

天然痘のワクチンが

サル痘予防に有効であり

約85%の発症予防効果が報告されています。

 

これだけ聞くと

天然痘ほどの脅威ではない

と言えますが

このまま感染が拡大していくと

サル痘パンデミックは起こりえるのでしょうか?

サル痘はパンデミックとなるのか?

サル痘がパンデミックを

引き起こすのかどうかについては

コロナウイルスとの

違いを見ると分かりやすくなります。

 

コロナウイルス

ウイルスの中でも

RNAウイルスと言って

自然突然変異しやすく

様々な株に変異して

感染拡大を何度も引き起こしています。

 

それに対して

サル痘ウイルス

DNAウイルスであり

その遺伝情報はDNAです。

DNARNAに比べて

突然変異が起こりにくいため

感染拡大のきっかけとなる

変異株も生まれにくくなります。

 

また感染経路の違いも重要で

コロナウイルス

飛沫感染で広がっていきますが

サル痘ウイルス

主に密接な身体接触を介して広がっていきます。

 

なので

感性拡大の可能性と頻度も

コロナウイルスと比べて

サル痘ウイルスは著しく下がると言えます。

 

結論を申し上げると

このような事実から考えて

サル痘はコロナ感染症のような

規模のパンデミックとなる

可能性は非常に低いと考えてよいでしょう。

 

人類は過去に

天然痘ウイルスの撲滅に成功しています。

 

それに類似した

サル痘ウイルスが撲滅されることを期待し

不安や恐怖、ストレスから

皆さんが解放されることを願いたいですね(^^)/

▼今回の記事の参考動画

コメント

タイトルとURLをコピーしました