その愛だけは失わない
患者（利用者）さんのお宅に
訪問すると
庭いっぱいに
菊の苗が植えてありました。
その患者さんは
加齢による認知症と
老衰が進み
なかなか会話が
できなくなっていく中でも
奥さんが好きな菊を
毎年植えているそうです。
ゲリラ豪雨で
雹がふり育てていた苗が
すべて
折れてしまったそうですが
猛暑の中
一本一本丁寧に
支柱にくくりつけ
修復されていました。
秋には
咲いてくれるかな…と
奥さんを見ながらつぶやく姿に
ずっと”相思相愛”で
過ごされてきたのだと
思いました。
大切な人への想いを
話しかけたり
触ったり
笑いかけたり
人が人を想う気持ち
そこで流れる時間は
温かく穏やかな
最期の時間が流れるよう
お手伝いしていきたいです。
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