【循環器の知識2】心不全の人が"寝ている"よりも"起きている"方がラクな理由

起坐呼吸という心不全の主症状

今回も
循環器のお話になります。

心臓の機能が低下した
心不全の人は
寝ているよりも
起きている方が呼吸がラクなのです。

この症状を
"起座呼吸"と言いますが
なぜ起きている(座る、立つ)
方がラクなのでしょうか?

それは心臓にかかる2つの負荷
①前負荷:静脈還流量
(心臓に返ってくる血液量)

②後負荷:末梢血管抵抗
(血管が広がらない動脈硬化など:血圧)

のうち①前負荷が
大きく影響を与えています。

①前負荷は姿勢の影響を受けます。

座っている時は重力によって
脚の静脈に血液が移動し
さらに少し待機してくれます。

ところが
頭から足先まで水平に
まっすぐ寝た姿勢では
脚に待機していた血液が
一気に心臓へ帰ってきます。

我々のような
健康な人はそのような現象にも
耐えられるのですが
心臓が弱っている
"心不全"の人にとっては
その血液が一気に帰ってくる現象
つまり
①前負荷に耐えられず
苦しくなってしまいます。

だから
心不全の人は
座っていて
脚の静脈に
血液を待機させておいた方がラクなのです♪

というお話でした(^^)

続きの動画は
また明日投稿致します。

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