最後の希望を失わない~最後の最後の最後まで~

最後の希望を失わない

認知症の80代女性の
患者(利用者)さんとその娘さんの
お話になります♪

その日訪問すると
患者さんの娘さんが
『最近、母の食欲が凄いんです!
本当に良く食べてくれるようになりました♪』
と、嬉しそうに仰られたので
「それは良かったです♪
調子が良さそうで何よりです^ – ^」
と、お伝えしました。
しかし
『最近、お薬が…。』
と、仰られ
何やら悩ましい表情の娘さん😮‍💨

「お薬が飲めていないですか?」
と、お聞きすると
『お薬飲めてはいるんですけど…
母は噛んでしまうんです💊ガリガリと…』
そう、仰られたので
「あらら…そうなんですね😅」

内服の錠剤を噛んでしまうと
●苦かったり
●効果が半減したり
あまり良いことはないようです。

『それでこの前往診の先生に相談したら
"噛んで飲んでもいい錠剤もありますよ"
と、仰っていたので
毎回噛んでしまうようだったら
それにしてもらおうと思ってます』
と、仰られました。
「それなら思う存分ガリガリできますね」
そうお伝えすると
『そうですね♪よかったわね、お母さん😄』
と、娘さんが患者さんに話しかけると
『・・・』
何のことだろう?
という表情で沈黙されていました。
『お母さんにとってはどちらでも同じよねw』
そう言ってニッコリされました😄

"お口に入れたものは噛む"

それさえ続けて頂ければ
食が細ることなく
娘さんとの幸せな時間がより長く
続くことでしょう。

最後に娘さんが
『お母さん、噛んでもいいけど
食べることだけは忘れないでね🍴』
そう、仰ると
『はい、そうですね!』
と、患者さんが
少し他人行儀なお返事をされました。

実はもう、娘さんの名前も
娘さんであること自体も
忘れてしまっているのです。

それでも
しっかり食べてお元気なままでいることが
"娘さんにとっての生き甲斐"
になっています。

この患者さんにとっての
食べるという"最後の希望"を
失わないように
しっかりサポートしていきたいと思います^ – ^

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