旦那さんの最期の言葉~本当の優しさ、それは・・・~

旦那さんの最期の言葉

人生の最期まで
旦那さんとラブラブだった
90代女性の患者(利用者)さんの
お話になります♪

その日訪問に伺うと
約10年前に先立たれた
旦那さんのお写真を
眺めてらっしゃいました。

「素敵なお写真ですね📷」
と、お伝えすると
『今日が命日なのよ。
凄くいい旦那さんだったわ…。』
と、少し寂しそうなお声で
仰られました。

「本当に優しそうな
お顔をされていますね♪」
とお伝えすると
『そうね、喧嘩は一度もなかったわ。』
と、仰られたので
「え⁉︎一度もですか‼︎」
と、少しビックリすると
深く頷かれたあとに
『時々イライラして
帰って来る時があったわね。
でもそういう時は
"あら疲れてるみたいね。
今日は早くお風呂に入って
休みなさい。"
そう、優しく伝えて
お風呂から出たあとに
飲み物でもこしらえておくのよ。
そうすると
翌日にはスッキリするみたいよ。』
そう仰られたので
「自分なら
相手がイライラしてそうだと
"どうしたの?何かあったの?"
っと聞いてしましそうですが…。」
と、お伝えすると
『それをすると
嫌なことをまた
思い出さなきゃいけないでしょ?
何も聞かずに
ただ優しく接するだけでいいのよ。』
それを聞いた後に
旦那さんと
約70年間一度も
喧嘩をしなかった理由が
分かった気がしました。

"本当の優しさ"

それはただ一方的に相手へ
投げかける行為ではなく
大切な人を"深く理解する"ことで
知ることのできる"距離感"。

それを知った患者さんは
"本当の優しさ"で旦那さんを
包み包まれていた関係だったのでしょう。

そして
旦那さんが
この世を旅立たれる前の
"最期の言葉"
それは

"君のおかげで
本当に幸せな人生だったよ。
ありがとう、ありがとう…。"

奥様の手を握り
何度も何度も繰り返し力尽きるまで
それを言い続けていたそうです。

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