本の3つの読み方~終わりなき"読書"という旅~

終わりなき読書という旅

読書が大好きな

70代男性の患者(利用者)さんの

お話になります♪

 

その日訪問すると

いつものように読書を

されていました📗

 

「今日は何を呼んでらっしゃるんですか?」

と、お聞きすると

『豊饒の海だよ!

三島由紀夫の最後の作品だよ。

君からしたら大昔の本だね』

と、少しニッコリしながらそう仰いました。

 

読んでらっしゃる本を見ると

紙の色はくすみ

茶色く変色しており

表紙のフチもガタガタになっていたので

「その本は何度読まれたんですか?」

そうお聞きすると

『さあ何度読んだかな?

そうだ!君は本の読み方を知ってるかい?』

と、質問を受けたので

「え〜っと、まず目次を見てから

読みたいところだけ読みます。」

と、お答えすると

『はははっそりゃそうなんだけど🤣』

と、仰り笑ってらっしゃったので

何か変なこと言ったのかな〜と

考えていると

『"本には3つの読み方があるんだよ。”

粗読と精読と味読。

君がやっているのは粗読なんだよね。

粗読は

まずさらっと適当に読みあげるんだ。

精読は

分からない言葉、漢字、表現などを

しっかり調べて理解しながら読むんだ。

最後に味読は

その本を味わいながら読む。

僕が今やってるのは味読だね。』

と、誇らしげにそう仰いました。

 

かつて自分が読んだ本の中で

"味読"に

たどり着いた本はあっただろうか?

それを思い出そうとしていると

『本を読むことだけではない

どんなことでも"味わう"まで

深みにハマってみなさい!

そこで"気づくこと"があるんだ。』

と、仰ったので

「気づくことですか?」

とお聞きすると

『まだ終点じゃないということに…。』

それはまさに

"終わりなき読書という旅"

これだけ深く深く味読されている方でも

まだ"終点"にたどり着いていない。

 

しかし

それは"絶望"ではなく

終わりという虚しさのない

底無しの"期待"が

感じられる気がしました^ – ^

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