記憶の可能性~認知症の患者さんに芽生えた希望~

記憶の可能性

認知症で記憶力が落ちてしまった

80代女性の患者(利用者)さんのお話になります♪

 

いつも、訪問に伺う時

最初に

「僕の名前分かりますか?」

と、患者さんに質問します。

 

介入前に娘さんが

"お母さん今日は木村さんがくるのよ"

と、お伝え頂いているようですが

いつもその返答は

『え〜っと、"山口"さん!!』

そうお答えになります。

 


"山口さん"

 


いつも前日に

介入しているnicoの看護師さんです♪

▼看護師山口さんの記事

そして山口さんとは

いつもこの患者さんに

名前を覚えてもらう勝負をしていますww

 

この勝負に勝つために

介入中に何度も何度も

「僕の名前分かりますか?」

と、伺っているので

2、3回で

『木村さん!!』と、覚えて頂きます。

 

それを聞いて娘さんも

『お母さん、ちゃんと覚えれたわね♪』

そう喜ばれています^ – ^

 

そして

その日の介入が終わり

帰り際にもう一度

「僕の名前分かりますか?」

と、お聞きすると

『え〜っと、"山口"さん!!』

 

"完敗"

認知症の方で

昔の記憶は覚えていても

前日の記憶の方を覚えている

というのは珍しいことです。

 

しかし、その時が

とても楽しかったり、嬉しかったり

"プラスの感情"によって

記憶力が促進されることがあるようです。

 

そう考えると

山口さんの介入時間が

この患者さんにとって

とても"幸せな時間"なのだと思いました♪

 

いろんな意味で

"完敗"

この勝負にいつか勝てるように

この患者さんとの時間を

より"幸せ”にできたらいいなと

考えながら次の訪問先へ向かいました^ – ^

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