最大限に生きる
時々、難病の患者（利用者）さんから
『この病気って治るの？』
と、唐突に聞かれることがあります。
そんな時
「現時点では完治させる治療はありません」
そう答えるわけにもいかず
確信に触れず
結論の出ない話をダラダラとしてしまいます。
おそらく正解は
「病気のお話に関しては
主治医の先生からしてもらって下さい。」
なのですが
どこか冷たく
そして逃げているような気がして
できれば言いたくないセリフです。
責任を取ることができない自分が
出しゃばる事だけはしてはいけない。
それは
分かっているつもりです。
目の前の患者さんと
関わる時間を大切にしつつ
だけど
なんとも言えないこの不消化な気持ち
そして
なんとか応えてあげたい…。
そうやってもがいているうちに
辿り着いたのは
＂最大限にこの患者さんの分まで生きる事＂
精一杯生きて生きて生き抜いて
この悔しい気持ちを
今自分が救う事のできる人へ向ける。
それが今できる＂最大限＂の事。
新しい答えが見つかるまでは…。
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