【循環器の知識17】"息こらえ(いきみ)"で筋力が爆上がりする理由

"息こらえ(いきみ)"で筋力が爆上がりする理由

筋力が一瞬で爆上がりする
悪魔の契約であるバルサルバ法(息こらえ)
はどういうメカニズムで
筋力を爆上がりさせているのでしょうか?

それは
息こらえ(息を止めて踏ん張ること)によって
胸の圧(胸腔内圧)が急上昇することで
心臓に血液が戻りにくくなります。
(静脈還流量の著しい低下)
そうなると
心臓自体から
送り出す血液量も急激に低下する
(心拍出量が低下する)ので
血圧が下がってしまいます。

それを予防するために
今度は
急激に心拍数を増やして
血圧を上げようとします。

この時に
急激な心拍数の上昇で
筋肉への血流が増えて
代謝がしやすくなり
筋力が一時的に爆上がりします。

さて
この辺りで
息こらえ(息を止めていること)
が苦しくなってくる頃でしょう。

そこで
息こらえを解除して
息を吐いた瞬間に
"悪魔の契約の代償"が始まります。

この"悪魔の契約の代償"については
明日の投稿で解説します。

お楽しみに♪

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