治らない心不全

心不全は治らない!?
これだけ聞くと
恐ろしい病気だと思ってしまいますよね(>_<)
▼心不全とは?
心不全が治らない、というのは
極端な言い方になってしまいますが
心不全の経過は階段状に状態が悪化していきます。

このように
現時点では完全に心臓を治しきる治療法はなく
心不全=心臓が弱った状態
をいかに長持ちさせられるか
という対症療法が中心になります。
これだけだと
心不全の方はあきらめてください!!
と、言っているようなものです。
しかし
心臓の状態が維持できるように
しっかり管理を行えば
三浦雄一郎さんのように
心不全ながら80歳でエベレスト登頂を成功させた!!
なんて人もいます。
では
どのような管理をすれば
弱った心臓は長持ちするのか?
今回は
そういった心不全の管理方法について解説します(^^)/
心不全の治療(管理)法

心不全の治療(管理)法は
主に
●内服治療
●手術療法
(開胸手術、カテーテル、ペースメーカーなど)
●食事療法
(塩分制限など)
●運動療法
になります。
この中でも
心臓を長持ちするのに
最も効果が高いのは運動療法になります。
心不全に対しての
上記すべての治療単独での長期的効果は低く
どの治療にも必ず運動療法は併用されます。
運動療法を中心とした
心不全の管理のことを
心臓リハビリテーションと言います。
心臓リハビリテーション
この動画の中で
心臓リハビリテーションについて
簡単に解説していますが
●有酸素運動(ウォーキングやエアロバイクなど)
●レジスタンストレーニング(きつすぎない筋力訓練)
を中心として行い
それに加えて
先程の内服治療や食事療法
などを併用し心臓へ負担のかからないように
負荷を調整しながら実施していきます。
過負荷になってしまうと
心不全はすぐに増悪してしまいます。
なので以下のような
心不全再発のリスクを理解しておくことは重要になります。

このような心不全を再発させる可能性のある
特に≪生活要因≫を1つずつ排除していきます。
これを行っていくことで
心不全患者さんの4年後の生存率が格段に上がります。

つまり
弱った心臓を長持ちさせることができます。
これをしっかりと
実行していくには患者さん自身の病気の理解と
徹底した管理を実行し続ける忍耐と継続力が必要になります。
そのために
さらに心不全を分かりやすく
理解するためのパンフレットを以下に
載せておきます。
このパンフレットは
心不全を抱える患者さんご自身に
または
在宅や病院で患者さんへ指導するための
ツールとして使用できますので
是非、ご活用頂ければと思います(^^)/
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