治らない心不全をどう治療するのか!?

治らない心不全

心不全は治らない!?

これだけ聞くと

恐ろしい病気だと思ってしまいますよね(>_<)

▼心不全とは?

心不全が治らない、というのは

極端な言い方になってしまいますが

心不全の経過は階段状に状態が悪化していきます。

このように

現時点では完全に心臓を治しきる治療法はなく

心不全=心臓が弱った状態

をいかに長持ちさせられるか

という対症療法が中心になります。

これだけだと

心不全の方はあきらめてください!!

と、言っているようなものです。

しかし

心臓の状態が維持できるように

しっかり管理を行えば

三浦雄一郎さんのように

心不全ながら80歳でエベレスト登頂を成功させた!!

なんて人もいます。

では

どのような管理をすれば

弱った心臓は長持ちするのか?

今回は

そういった心不全の管理方法について解説します(^^)/

心不全の治療(管理)法

心不全の治療(管理)法は

主に

●内服治療

●手術療法

(開胸手術、カテーテル、ペースメーカーなど)

●食事療法

(塩分制限など)

●運動療法

になります。

»日本循環器学会ガイドライン2017より

この中でも

心臓を長持ちするのに

最も効果が高いのは運動療法になります。

心不全に対しての

上記すべての治療単独での長期的効果は低く

どの治療にも必ず運動療法は併用されます。

運動療法を中心とした

心不全の管理のことを

心臓リハビリテーションと言います。

心臓リハビリテーション

この動画の中で

心臓リハビリテーションについて

簡単に解説していますが

●有酸素運動(ウォーキングやエアロバイクなど)

●レジスタンストレーニング(きつすぎない筋力訓練)

を中心として行い

それに加えて

先程の内服治療や食事療法

などを併用し心臓へ負担のかからないように

負荷を調整しながら実施していきます。

過負荷になってしまうと

心不全はすぐに増悪してしまいます。

なので以下のような

心不全再発のリスクを理解しておくことは重要になります。

このような心不全を再発させる可能性のある

特に≪生活要因≫を1つずつ排除していきます。

これを行っていくことで

心不全患者さんの4年後の生存率が格段に上がります。

Circulation 1999; 99: 1173-1182.

つまり

弱った心臓を長持ちさせることができます。

これをしっかりと

実行していくには患者さん自身の病気の理解と

徹底した管理を実行し続ける忍耐と継続力が必要になります。

そのために

さらに心不全を分かりやすく

理解するためのパンフレットを以下に

載せておきます。

»心不全理解のためのパンフレット

このパンフレットは

心不全を抱える患者さんご自身に

または

在宅や病院で患者さんへ指導するための

ツールとして使用できますので

是非、ご活用頂ければと思います(^^)/

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